なろう小説に求められるスピード感について(冒頭編)
はじめましての方ははじめまして。
猫神ペルシャと申します。
本日は題目より、「なろう小説に求められるスピード感」について語っていきます。
自分の作品の展望についても踏まえて考えていきます。
1.求められる小説のスピード感(冒頭)
参考にさせていただきましたのは、以下の本です。
◆参考
書名:SAVE THE CATの法則で売れる小説を書く
作者:ジェシカ・ブロディ
この本によると、主人公が物語の転換点に入るまで、約1~10%という記載がされています。
物語の転換点とは、私なりには下記のように解釈しています。
主人公が異世界に生まれ変わる ⇒ 幼少期に魔力を死ぬほど鍛える(文字通り気絶するほど)
「転生したらスライムだった件」では
主人公がスライムに生まれ変わる ⇒ 「暴風竜ヴェルドラ」を味方につけ、ユニークスキル「大賢者」を有効活用する
以上より、主人公が裏技(チート)を手に入れることが転換点だと考えています。
なろうでは「チート」といいますが、別になろう小説に限らず、他だってそうです。
ハリーポッターなら、
主人公のハリー・ポッターが魔法使いの素質に目覚めて、ダーズリー家に復讐した後に魔法学校ホグワーツに向かうまで。
レディ・プレイヤーワン(原作:ゲームウォーズ)なら、
主人公のウェイドがアルテミスに出会ってから、世界初のイースターエッグを見つけるまで。
こんな感じでしょうか。
セイブザキャットの本の中では上記のような”最近”の有名作については詳しく記載していませんが、おおむね認識があっていると思います。
これを踏まえて、自分の小説ではどのように生かすかを考えたいと思います。
2.稚作「MEGA ℓ OVanER ~【歌い手が】趣味スキルの仕様の穴を突き宇宙最大の力でレイドボス【討たってみた】~」では
自分の作品となると、いろいろな話の展開が思い浮かんでしまって、なかなかスマートに決められません(笑)。
全体の1~10%となるのがちょうどいいのですが、以前連載していた時には6話くらいまで引き延ばしていました。
そのため読者からは「導入が長い」とのご指摘を受け、あえなく筆を折ってしまいました……。
導入はあくまで3話、もしくは4話。
これを大原則として進めていこうと思います。
(1話を3,000文字だとして、約9,000文字~12,000文字。ラノベは1冊10万文字が最低ラインのため、これでももうセイブザキャットの規定限界を超えてしまう。絶対というわけではないが、テンプレには従ったほうが良い希ガス……)
なかなか異世界に転生しない異世界転生モノは、初めの一話で切ってしまいがちです。
読者の気持ちを考えても、やはり初めはテンポよく進めるものですよね。
また、視点(見える景色や自分がいる場所)が変わるのも、展開が早くなる原因だと思います。
~考えられる導入~
1話 【場所:ゲーム内】4年後の世界を先に見せる
2話 【場所:ゲーム内】ログイン設定⇒最弱趣味スキルを選らび、周りから馬鹿にされる⇒寄生に気づく
3話 【場所:現実世界の自室】寄生しながら底辺の生活⇒【場所:ゲーム内の4年後】1話の光景
4話 【場所:ゲーム内】趣味スキルを使って、これまで散々言ってきたプレイヤーに復讐する。
こんな感じですかね。
この内容だけを記載しても全然わからないかとは思いますが、詳しくは稚作をご確認ください。
まあまだ出していないんですけどね。
冒頭は一番大事です。だから一番悩んでいます。
何度も書き直して、冒頭を思いついては、ダメだとやめています。
おそらく10パターン以上は考えたでしょうか。
もう筆を折ってから6年が経ちました。
今更でも、やるだけやりましょう。
まだまだ人生終わっていないんですからね。
いくらなろうがオワコンになっても、書き上げて見せます。